ブログを開設した日の自己紹介でもお話ししたのですが、本帰国後にどんな部屋に住みたいかを想像したり、実際に賃貸検索サイトで調べたりすることが楽しいです!
私は帰国後にこじんまりとした部屋に住みたいと漠然と考えてるのですが、その理由は以前住んでいた部屋が身の丈に合わない広さだったからです。今日はその実体験についてです。
「2畳の書斎」は男のロマン?
高校時代の担任の先生(男性)が、ホームルームの時間に前振りも無く自分が家を建てた時の話をし始めたことがあります。
自分専用の2畳の書斎を作ったそうで、「自分は狭い書斎を作るのが夢だった。これは男のロマンなんだぜ!」とのこと。熱く語る先生に対してクラスの皆は意味が分からずポカーンとしていました。
それまでも先生は時々「自分は妻の尻にひかれている」的なエピソードも話していたので、書斎の話を聞いたとき私は「きっと狭いスペースしか与えられなかったんだな。先生も色々大変なんだな…」と思っていました(笑)。
150平米の部屋に住むことになった
中国で最初に住んだ部屋が150平米の2LDKでした。
そのエリアでは部屋の広さが100平米以上あることは珍しくありませんでした。夫の会社によって決められた不動産屋を通して探さなければならなかったこともあり、選択肢が多くありませんでした。結局それ以下の広さの部屋を見つけることは出来ませんでした。
広さだけ聞くと豪華に聞こえますが、実際は外装も内装も普通のマンションです。隙間風も入ってきていました。隙間ははっきりと見えるわけではないのですが、手をかざすと風が入ってきているのが分かりました。
広い部屋のデメリット
夫婦で住み始めると広い部屋のデメリットを感じ始めました。その理由を物理面と心理面に分けます。
物理面
- 冷暖房が効くまで時間が掛かる
部屋の気密性が低く隙間風が入ってくるため、エアコンをつけて適温になるまでに時間がかかります。部屋に合計5台のエアコンがありました。(そのうちリビングに3台)
- 電気代がかかる
その部屋のリビングの広さは、全体の半分近くでした。1日で最も長く過ごす部屋なので広い分、電気代(特にエアコン)が掛かります。
- 掃除の手間と時間が掛かる
特に床掃除が大変です。ドアの隙間などから砂埃が入ってくるため、当時は毎朝全部屋の床を拭いていました。
心理面
- 日中一人になった時にぽつんと寂しい
これは意外と切ないものです…
- 夫が出張でいない日は夜中になると少し怖い
部屋が広い分暗闇が広くなりますし、外のちょっとした物音にも驚くことがありました。
最初に住んだ部屋の間取り
当時の部屋の間取りを作ってみました。不要なスペースが多いのです。そのスペースに私の心の叫びを入れてみました。トイレ、お風呂(シャワールーム)のように重複している場所もあります。
こじんまりした部屋のメリット
こういった経験があり、身の丈に合わない広い部屋はデメリットが多いことが分かりました。逆に考えるとこじんまりとした部屋のメリットは、
- エアコンが効きやすい
- 電気代が抑えられる
- 掃除の手間と時間が省ける
ということになりますね。
おわりに
身の丈に合わない部屋に住んだ場合、管理に多くの手間や費用が掛かることを実感しました。高校生の時には冒頭の先生が「2畳の書斎」を熱望した理由を理解することはできませんでしたが、今ならその理由が分かります。すごく嬉しかったんでしょうね。
2畳はやや狭いかもしれませんが、先生の考え方はいいなあと思います。