日本で映画「この世界の片隅に」を見ました。映画で描かれた戦中の生活を見て、当時の暮らしに興味を持ちました。そこで、以前から気になっていた九段下にある「昭和館」に行ってきました。
連動企画をやっているわけではないのですが、映画と館内の展示物がリンクする部分があり、行って良かったと思いました。昭和館の紹介と私のおすすめポイント、映画とリンクした点についてまとめます。
※記事内に映画のネタバレはないです。
この記事の目次
昭和館の紹介
昭和館は東京都千代田区九段下駅近くにある、戦中・戦後の一般の人の暮らしや当時の苦労を紹介する博物館です。
下記の公式サイトで詳細を見ることができます。
昨年訪ねた長崎原爆資料館は被爆・戦争の惨状や平和を訴える展示が中心でしたが、昭和館は生活を紹介する展示が中心です。
同じ時代を扱っていますが、視点が異なっていますね。
料金
- 65歳以上:270円
- 大人:300円
- 高校・大学生:150円
- 小・中学生:無料
所要時間
私はゆっくり見て、約1時間半かかりました。
おすすめサービス
受付で音声ガイド端末を無料で借りることができます。気になる展示の部分だけを聞いて廻ることもできるので、借りることをおすすめします。
音声ガイドが無料の博物館は珍しいのでは?と思いました。
パンフレット
受付でもらったパンフレットです。15ページあるので、帰宅後に読みました。
昭和館のおすすめポイント・映画とのリンク
昭和館で特に印象に残った展示を3つ紹介します。展示物の写真はありませんが、読んでいただければ嬉しいです。映画を見た方はそんなシーンもあったなあ、と振り返っていただけるかと思います。
1.手紙
「この世界の片隅に」では主人公すずが兄に手紙を書くシーンがありました。当時の人はどんな文章で手紙を書いていたんでしょう?
館内には息子から母親へ、夫から妻へ宛てた手紙などが展示されています。今まで博物館に行った時はこうした手紙の展示はサーっと流していたのですが、今回は読んでみました。
よく考えると、他人の手紙を読む機会なんてなかなかないですよね。ましてや何十年も前の一般の人の手紙を読むのは貴重な体験です。自分と同年代の人が当時書いた手紙だと思うと読みたくなりました。それにしても、きれいな字を書く男性って良いですね。
2.食事
映画に登場する食事の内容も、戦況とともに変化していきました。どんどん質素になっていくのが描かれています。私は当時の食事も気になりました。
展示されている当時の食事を再現したレプリカの中には、「映画と同じメニューだ!」とすぐに分かるものがいくつかありました。展示されているレプリカのひとつひとつに注目すると発見できると思います。
3.体験
実際に触れて、当時の生活を体験することができます。その中から一部を紹介します。(画像はパンフレットの一部です)
1.米つき
映画に登場する、一升瓶にお米(玄米)を入れて棒で突くシーン。この場面は他の映画などでも見たことがありましたが、今回その目的を初めて知りました。今まで、お米を細かく砕いて嵩を増すためかと思っていました…
2.井戸
井戸で水を汲むシュミレーションができます。制限時間内に水を汲む簡単なゲームで、お子さんも楽しめます!
他に待っている人がいなかったので、私は2回やりました。結果はバケツ2杯分。今回一緒に行った友人の結果はバケツ3杯ちょっとで、初めてなのに上手でした(笑)
水を汲む時に手ごたえがあって面白いです。
3.戦中・戦後の衣類
カーキ色の国民服など、当時の服を試着することができます。私は見るのみでしたが、ちょうど学校帰りっぽい10代の男の子たちが国民服を試着していました。
おわりに:昭和館に行って良かったです
見どころはたくさんあるのですが、全て書くと長くなってしまうので自分が特に印象に残った3点に絞ってまとめてみました。
戦中・戦後の生活がメインのテーマですが、館内に暗い雰囲気はないと感じました。駅からも近く立ち寄りやすいです。時間差で小学生の団体が来ていたので、お子さんでも怖く感じることはないかと思います。
「この世界の片隅に」と連動企画ではないのに「おっ」と思わせられる展示が随所にあり、映画の余韻に浸ることができました。映画を見た方、そうでない方に関わらず、この記事を読んで昭和館に興味を持っていただけたら嬉しいです。春休みや、千鳥ヶ淵の桜が咲く頃に訪ねるのも良さそうですね。
昭和館公式サイト
昭和館 | National Showa Memorial Museum
2017年2月23日追加
すずの嫁ぎ先、広島県呉市に行ってきました。